韓国映画「新 感染 ファイナル・エクスプレス」を観た~♪
2017年 10月 27日
これ、ぶっちゃけて言うけど、ゾンビ映画です!ヽ(^∀^*)ノ
怖かったけどめっちゃ面白かったので感想を書きたいと思います~(* ̄∇ ̄)ノ
韓国のタイトルはシンプルに「釜山行き」とのこと。
日本タイトル「新 感染」はもちろん「新幹線」にカケてある。
ダジャレみたいでどうなのよこれ、という声もあるようですが、私的にはありかな、と。むしろ好き(笑)
だってほぼKTX(新幹線)の中の話だし、めちゃ端的でわっかりやすいじゃん!
(≧m≦)ぷっ!
あらすじ
仕事人間のファンドマネージャー、ソグ(コン・ユ)。
一人娘のスアン(キム・スアン)を別居中の妻の居る釜山まで送り届ける為、ソウル駅を出発するところから物語が始まる。
株や相場という目に見えないものに踊らされ、金と欲とエゴむき出しの世界で今日も神経をすり減らしているソグ。
人間関係が希薄で、良き上司にも良き夫にも良き父親にもなれないまま、もはや何が幸せなのか、何をしたいのかさえ分からなくなって、ただ日々流されて過ごしている。
車窓には、ただならぬ街の気配・・・暴動、火災、そして死。
何も知らない乗客達に次第に忍び寄る恐怖の「感染」。
ふと見ると隣の座席にいたスアンが行方不明!
慌てて車内を探し始めるソグ。
ようやく見つけたスアンの目前に「感染者」!!
感染者が生み出す新しい感染者!
パニックが呼ぶパニック!!
逃げ場のない新幹線の中で、車両から車両へと生き残りをかけたサバイバルが始まる!!!
★ここからネタバレ!ご注意下さい!!★
この映画のココがすごい!
ゾンビがひとたび人間を噛むとあっという間に噛まれた人がゾンビに変身。
そしてまた誰かを噛む。そうしてゾンビが瞬く間に増殖していくのがすごい。
もうねぇ~ゾンビの連鎖なのよっ!!
そして、そのゾンビがまた狂犬のような勢いで
黒山の人だかり(ゾンビだかり?)となって襲ってくる様が身の毛もよだつほど恐ろしい~!!(((( ;゚Д゚))) ピエ~
ヤバかったです!
ゾンビを蹴って殴ってボコボコにやっつけてしまいたい!
でもそれは・・・さっきまで一緒に笑っていた友人。恋人。肉親。大切な人。
だけど相手はゾンビだ。
やらなければ、自分が殺られる。
極限状態の中で、それぞれが選ぶ選択肢。これが深い。
所詮、人は、ひと皮剥いたら、自分の事しか考えないエゴイストなのか?
生きるために協力し、生きるために裏切る。出し抜く。
その一方で 信念があるから死に、愛があるから死に・・・。
キャラクターが濃い!!
出てくる登場人物の掘り下げ方がディティールまで細かくって。
この人絶対こんな性格!絶対こんな人生歩いてきただろな、って思わせる!
※公式HPに詳しい経歴も掲載されてましたので以下画像お借りしました。
特にマ・ドンソクさんがやっぱりすごくいい!
腕っぷしは強いけど、機械とかに全く疎くて(笑)お腹の大きい気の強い奥さんに対しては声まで小っちゃくなってて、どこまでも優しいオッパ。そしてお腹の赤ちゃんに誇れるアッパだった。
あのガシッとした腕筋とか、堅そうな胸筋とか分厚い体とか、
個人的にホントがっつりお世話になりたい!(笑)
あと老姉妹のふたり
今までお互い苦労して生きてきて、いつでもどんな時でも支えあって。今日は幸せな晩年の楽しい旅行になるはずだったのに。姉が「そっちの世界」へももう帰りたくない、っていうところが泣けた・・・。
醜い人間世界に絶望して迎える人生の最後ってそんなぁ。。。哀れ過ぎた。
あと忘れちゃいけない、バス会社のおエライさんね!
もうズルイとかコスイとか超えてる!人としてダメ。憎たらしすぎた。ああ~でもそれだけ演技うまいって事よね、まったく完敗です。
子役スアンちゃんも演技がうますぎた☆そして既になかなかの経歴!
登場人物に関してだけど、学生からサラリーマン、夫婦、浮浪者、子供、老人まで幅広い年齢&ありとあらゆる階層をカバーしてるので、共感できる視聴者が絶対グッと増えるっていうね。
車内は世間の縮図。そこも狙ってたろうけど嫌味なく成功してる。
わけわかんないものが怖い
なぜゾンビが発生したか、とか、誰がどう収拾したか、とか一切かかれてない!(笑)
あいまいなまま押し切ってて全っ然正す気がない(笑)もうそこが徹底しててさすが韓国映画って思った。
結局、映画って理路整然とした理屈が必要なのではなく感動させられれはOKでしょ、っていう。そうね、そこね!って思わせられちゃった。
ゾンビより人間が怖いし、
信じられるものがない事が怖いし、
この先どうしていいかわからない事がもっと怖い。
恐怖の中身って何かなって見せてくれた感じです。
おまけ
実はこの夏「FLU(フル)運命の36時間」という似たようなパニック映画を観たのですよ~(チャン・ヒョク主演)。
鳥インフルエンザが人間にどんどん感染していっちゃって(これ架空の設定ね)死者がバタバタ出てしまうから、恐怖におののいた政府がその地域を封鎖して住民を隔離しようとするんだけど、もちろんおとなしく隔離されてる人はいなくって賄賂で逃げようとしたり(笑)
韓国政府vs.米国、軍隊vs.民衆みたいな対比と皮肉があからさまで(笑)まあまあこれはこれで面白かったんだけど、
でも今回の「新 感染」はストーリー展開、リアル感、スピード感でそれを10倍超えていくものがありましたね。
9.1からの上映開始だったので、上映館も限られてるかもだけど、ゾンビ苦手でなければおすすめしたい名作でした。
劇場情報も公式で!
「新感染」公式HPは➡こちらからhttp://shin-kansen.com/
公式HPには撮影の裏側の様子なんかも掲載されてます。
トンネルでの照明の付け方とかホントすごい!DVDがでたら収録されてるかな。それも楽しみ。
余談ですが、私は韓国の国民的俳優のコン・ユさんを「あなたの初恋探します」くらいでしか見てなくて。キスシーンのスピード感くらいしか印象になく(笑)
「トガニ」は怖くていまだ見れず。
でも「男と女」とか「トッケビ」は見たいかも
表情っていう表情は作らない俳優さんですけど、頬骨の下の表情筋あたりを細かに動かすところがなんともセクシーですよね。あと佇まいも素敵。
この映画では、「生きるのに投げやりなオトナ」から「父性に目覚めた男」への変貌がせつなくて好きでした。
~★~★~★~★~★~★~★~★~★~★~★~★~
そういや東京国際映画祭も始まりましたね~
韓国では釜山国際映画祭があり(みね子が行ってたやつね!)
その後すぐ「第54回大鐘賞映画祭」が始まりました。
ウリミノが マ・ドンソクさんとダブル主演した「二人の男」で新人男優賞候補に挙がってました。
惜しくもパク・ソジュンさんに決まりましたけど
ミノはソジュンさんとも「花郎(ファラン)」で共演したので隣席でめっちゃ喜んでましたね。
記念にレッドカーペット画像貼っておきます。
デコ出し&7:3で食い倒れ人形みたいだけど(笑)
あはは、ミノペンの愛情表現です。
あんにょん